オッドアイ(虹彩異色症)とは

オッドアイは医学的に「虹彩異色症(ヘテロクロミア)」と呼ばれ、左右の目で色が違ったり、一つの虹彩の中に複数の色が混ざったりする状態を指します。

目の色は虹彩に含まれるメラニンの量と分布で決まります。このメラニンの量や広がりが左右、あるいは虹彩の一部で異なると、色の差となって現れます。猫や犬では比較的よく見られますが、人間では珍しい現象です。

オッドアイの3つのタイプ

**完全型(complete)**は左右の目がまったく違う色になるタイプで、片方がブルー、もう片方がブラウンといった例が代表的です。人間では最も珍しいタイプです。

**部分型(セクター型)**は一つの虹彩の一部だけが違う色になるタイプで、ブラウンの瞳の中に扇形のブルーが混じる、といった形で現れます。

中心型は瞳孔のまわりだけ色が違うタイプで、内側が琥珀色・外側がグリーンのように二重の輪に見えます。本人も気づいていないことが多いパターンです。

先天性のオッドアイ — ほとんどは無害

生まれつきのオッドアイの多くは健康上の問題を伴わず、単に見た目の個性です。遺伝によって受け継がれることもあります。

まれに、ワールデンブルグ症候群や先天性ホルネル症候群など、生まれつきの体質と関わって現れることもあります。そのため米国国立医学図書館のMedlinePlus(英語)は、オッドアイのある赤ちゃんは小児科医と眼科医の両方の診察を受けるべきだとしています。米国眼科学会(AAO)(英語)も、赤ちゃんにオッドアイがあれば眼科医の診察を勧めています。多くの場合、心配な病気は見つかりません。

後天性のオッドアイ — 注意したいサイン

大人になってから左右の色が変わってきた場合は、後天性のヘテロクロミアの可能性があります。外傷、ぶどう膜炎などの炎症、緑内障やその治療に使う点眼薬の影響などが原因になることがあります。

急に色が変わった・片目だけ濁ってきた・痛みや充血を伴うといった場合は、自己判断せず眼科を受診してください。

どれくらい珍しい?

はっきりした完全型のヘテロクロミアは人間では非常に珍しく、1000人に数人程度とされています。部分型や中心型はもう少し多く見られ、よく見ると瞳の中に複数の色が隠れている人もいます。

自分の目を確認してみる

左右の目を自然光の下で別々に撮影して見比べると、わずかな色の違いに気づくことがあります。中心型は瞳孔のまわりを拡大すると分かりやすくなります。

AIによる瞳分析を使えば、左右の色の違いや一つの虹彩内に隠れた複数の色味を客観的に確認できます。まずは明るい自然光で、ピントの合ったクローズアップ写真を撮ってみましょう。