青い目は世界の約8〜10%
青い目は世界人口のおよそ8〜10%と推定され、ブラウンに次いで2番目に多い目の色です。珍しい目の色ランキングでは上位ではありませんが、世界の9割はこの色を持っていないことになります。
この色がもっとも「世界平均が実態を表さない」例でもあります。世界では10%未満でも、北欧の一部の国では青が多数派です。
青い目に青い色素はない
青い目のもっとも面白い事実は、青い色素がまったく存在しないことです。人間の虹彩にある色素はメラニンだけで、これは茶色から黒の範囲の色しか作れません。
虹彩前面のメラニンがきわめて少ないと、入ってきた光が虹彩の組織で散乱し、波長の短い青い光が強く跳ね返ります。私たちが見ているのは色素ではなく、この散乱光です。空が青く見えるのとまったく同じ現象で、緑の目も同じ散乱に少量の色素が加わった結果です。
つまり青い目は「青い」のではなく、「色素がないため青く見えている」というのが正確な説明になります。
青い目の人は共通の祖先を持つ?
2008年にコペンハーゲン大学の研究チームが発表した研究では、青い目はHERC2遺伝子上のひとつの変異に由来し、その変異は6,000〜10,000年ほど前に黒海周辺で一人の人物に生じた可能性が高いとされました。
この説にしたがえば、現在青い目を持つ人はすべて、その一人の祖先の子孫ということになります。仮説であり議論も続いていますが、青い目が地理的に強く偏っている理由をうまく説明する考え方です。
青い目が多い地域
エストニア、フィンランド、アイスランド、デンマーク、スウェーデンなどでは、青い目が人口の過半数に達する地域があります。バルト海周辺から北欧にかけてがもっとも密度の高い地域です。
一方、アフリカ、東アジア、南アジア、中東の大部分ではきわめてまれです。日本で青い目を見かけないのは、こうした地理的な偏りによるものです。
グレーとの違い
青とグレーの区別は、この分野でもっとも判断が難しい部分です。青は色としての方向がはっきりしているのに対し、グレーの目は彩度が低く、銀色や煙のような、ほとんど色味のない印象になります。
判断が分かれるため、グレーを独立した色として数えず青に含めてしまう資料も少なくありません。それが、目の色の統計が資料によって食い違う大きな理由のひとつです。
自分の瞳の青みを確かめるには
青い瞳は周囲の色を拾いやすく、着ている服や壁の色で印象が変わります。撮影するときは無地で色味の落ち着いた服を選び、曇りの日の窓際など、やわらかい自然光の下で撮ってください。
自分の目の色の確かめ方の手順で撮影した写真をAIの瞳分析にかけると、青とグレーのどちらに近いか、また虹彩内に緑や金色の色味が隠れていないかを客観的に確認できます。