緑の目は世界人口の約2%
緑の目は世界人口のおよそ2%とされ、ブラウン・ブルー・ヘーゼルといった主要な色のなかでもっとも珍しい色です。珍しい目の色ランキングでも常に上位に入ります。
この2%という数字は正確な統計調査の結果ではなく、複数の地域データをまとめた推定値です。それでも情報源をまたいでほぼ一致するため、目安としては十分に信頼できます。
なぜ緑色に見えるのか
意外に思われるかもしれませんが、虹彩に「緑色の色素」は存在しません。人間の目の色を決める色素はメラニンだけで、その量と分布によって見え方が変わります。
緑の目は、メラニンが少なめであることと、虹彩の組織による光の散乱(レイリー散乱)が組み合わさって生まれます。わずかな黄色みのある色素と、散乱による青みが重なった結果が緑です。空が青く見えるのと同じ物理現象が、瞳の中で起きていると考えるとわかりやすいでしょう。
緑の目が多い地域
緑の目は世界に均等に分布しているわけではなく、特定の地域に集中しています。アイルランドやスコットランドでは人口のかなりの割合を占め、アイスランド、北欧諸国、中欧・東欧の一部でも比較的多く見られます。
つまり「珍しさ」は相対的です。世界全体では2%でも、アイルランドの地域社会のなかでは緑の目はまったく珍しくありません。逆に東アジアでは、ほぼ見かけない色といえます。
ヘーゼルとの見分け方
緑の目でもっとも多い誤解が、ヘーゼルとの取り違えです。両者は隣り合った色で、光の条件によって入れ替わって見えることがあります。
見分けるポイントは色そのものではなく、色の分かれ方です。虹彩全体が同じ緑系の色調でまとまっていればグリーン。瞳孔の周りに金色や茶色のはっきりした帯があり、その外側が緑になっていればヘーゼルです。詳しくはヘーゼルアイの見分け方で解説しています。
暖色系の室内灯の下では、緑の瞳の中心にある暖かい色味が強調され、ヘーゼルに見えやすくなります。判断するときは必ず自然光を使ってください。
日本人に緑の目はある?
生まれつき純粋な緑色の虹彩を持つ日本人はきわめてまれです。日本人の目の多くは濃い茶色で、日本人の目の色で詳しく扱っています。
ただし、明るいブラウンの瞳をよく見ると、瞳孔の周辺や虹彩の外側に緑がかった色味が含まれている人はいます。「緑の目」と呼べるほどではなくても、自分の瞳に緑の要素があると気づく人は珍しくありません。
自分の瞳の緑を確かめるには
曇りの日の窓際など、やわらかい自然光の下でフィルターをかけずに虹彩を大きく撮影してください。室内灯だけだと暖色に転び、緑がくすんで写ります。
撮影した写真で、瞳孔の周りではなく虹彩の中央から外側にかけての色を見るのがコツです。判断に迷うときは自分の目の色の確かめ方の手順どおりに撮影し、AIの瞳分析にかけると、隠れた緑の色味とその希少度をまとめて確認できます。